はじめに
今生に生をいただいたからには、必ず死が訪れます。悲しい現実ですがこれは誰一人として避けられない定めです。今生を精一杯過ごされた大切な方をお釈迦様が待たれる霊山浄土(りょうぜんじょうど)にお送りする為、ご縁を頂いた全ての方の安穏を祈り、心を込めてご葬儀をお勤めさせていただきます。
唱導寺では檀信徒の皆様に限らず、菩提寺(供養をしているお寺)のない方のご葬儀もお勤めさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
* | 当山は日蓮宗ですので、全ての法要は日蓮宗の法式により執り行います。日蓮宗以外の宗旨の方のご葬儀はお勧めできません。 |
* | お布施に関しましては、各御家のご事情をふまえてご相談ください。 |
* | 葬儀社でお困りの方は信頼できる葬儀社をご紹介します。 |
唱導寺会館での葬儀式
葬儀費用 | 31万円(税込・お布施は含まれていません) |
会館使用料 | 護持会員の方は無料 |
檀信徒(非護持会員)・有縁の方は3万円 |
家族葬で出来るだけ葬儀費用を抑え、尚且つ御本尊の前でしっかりとご供養ができる葬儀の形を作ってみました。詳しくは住職までお尋ねください。
こんな理由で提案します
最近は「直葬」という言葉をよく耳にするようになりました。これは近年、葬儀社かメディアが作りだした言葉です。意味としては「葬儀式をせずにご遺体を火葬場に直送する」ことです。「直送」を「直葬」と字をあてたのでしょう。しかし、そこには亡き方からいただいたご恩に対する報恩の行いや、安穏を祈る儀礼はありません。また、お通夜を省略した「一日葬」という形も増えつつあります。簡略化が美徳とされているような現代ですが、大切なものはしっかりと残していかなければなりません。勿論このような状態を作ってしまった一番の要因は我々宗教者が、しっかりと葬儀や供養の説明や大切さを伝えてこなかったことにあります。次には葬儀にかかる費用の問題でしょう。
この度、地元の葬儀社である清水康益社様に唱導寺会館を使用し、出来る限り葬儀費用を抑えたプランを作っていただきました。最低限の準備になりますが、御本尊の前でしっかりとお通夜・ご葬儀が営める形です。会館使用料は唱導寺護持会員の方は無料。それ以外の方は3万円を頂戴いたします。
会館の広さから考えて一般葬は難しく家族葬での使用になりますが、ゆっくりと最後のお別れとお送りが出来る形を提案いたします。
霊山往詣(りょうぜんおうけい) - 大切な方の安らかな旅立ちを祈り
「乞(こ)い願(ねが)わくは一見(いっけん)を歴(ふ)るの末輩(まつばい)、師弟供(していとも)に霊山浄土(りょうぜんじょうど)に詣でて、三仏の顔貌(げんみょう)を拝見したてまつらん」 (日蓮大聖人のお言葉)
「どうか、この書を一覧しおわった日蓮の門下は日蓮と共に 法華経が永遠に説かれる 霊山浄土に詣で、必ずや釈迦仏(しゃかぶつ)・多宝仏(たほうぶつ)・十方分身諸仏(じっぽうふんじんしょぶつ)の三仏(さんぶつ)にまのあたりにお目にかかる悦びをかみしめましょう」 (日蓮大聖人のお言葉 現代語訳)
大切な故人様を安らかにお送りするためのご供養の意義
枕経(まくらぎょう)とは
亡くなられて直ぐに、納棺(のうかん)する前に行うご供養のことです。故人様に今生のお役目が終わったことを報告し、正念(しょうねん)を持ってこれから先の旅路の準備をしてもらう為の祈りです。
お通夜とは
名前の通り、葬儀の前日に故人様を偲び、ご家族やご親族が夜通しご遺体を囲んで別れを惜しむことです。その昔は僧侶も夜通し読経をしていたとも言います。
故人様との思い出を皆で語りながら、心を整えて翌日のご葬儀に臨みます。
僧侶は翌日のご葬儀を執り行う前に、故人様の魂が今生で宿った身体の死を受け入れ、生死の苦しみから解放されることを祈ります。そして、過去世から今日に至るまで知ると知らずと積んでしまった罪障消滅(ざいしょうしょうめつ)と今生に対する執着から解放する祈りを捧げます。翌日のご葬儀での引導(いんどう)をすんなりと受けていただだく為に、一切の苦悩から解放する為の儀式です。
ご葬儀とは
お釈迦様と日蓮大聖人のお弟子としての名である法号(ほうごう)(戒名)をお授けし、安穏なる霊山浄土(りょうぜんじょうど)へと赴くことをお祈りします。法華経を信じる者が向かう浄土を霊山浄土と言います。
お釈迦様は霊鷲山(りょうじゅせん)という場所で八カ年に渡り法華経を説かれれました。法華経の御教(みおし)えの中でお釈迦様は「私は常にここに在って法を説いている」と語られています。これらの御教えから法華経を信じる者が向かい、お釈迦様がいらっしゃる浄土を霊山浄土と言います。
「聖霊(しょうりょう)は今いづくにかとをはすらんと人は疑ふとも、法華経の明鏡(めいきょう)をもって其の影をうかべて候へば、霊鷲山の山の中に多宝仏(たほうぶつ)の宝塔(ほうとう)の内に、東むきにをはすと日蓮は見まいらせて候。」 (日蓮大聖人のお言葉)
「亡き人の霊魂が今どこにいるのかと疑う人がいますが、法華経の教えに照らしてみますと、霊鷲山に出現したに宝塔の中の説法されているで釈迦仏と多宝仏に向かって合掌されている姿が日蓮には見えているのです。」(現代語訳)
四十九日忌までのご供養供養
亡くなられてから四十九日忌までは次の生を受けるまでの「中有(ちゅうう)」という状態にあり、七日毎にこちらの世を見返すといいます。その時にこの世に残ったご遺族や有縁の方々が故人様に感謝の心を捧げ、ご供養をしていると故人を良き方へと導いてくれるのです。本来は僧侶が七日毎にご霊前に伺いご供養しておりましたが、近年では中有の期間が明ける四十九日忌(満中陰忌(まんちゅういんき))にご親族が集まり僧侶が読経しご供養する形が多くなってきています。
ご供養の根本は、今生(こんじょう)で故人様に出会えた事と生前にいただいただいたご恩に対する感謝の気持ちを込めて、故人様の来世での安穏を祈る事です。「南無妙法蓮華経」は大いなる御本佛の生命の中で故人様と私達を繋げてくださる尊い七文字です。「報恩感謝(ほうおんかんしゃ)」=「ありがとう」の気持ちを込めてお題目をお唱えし、ご供養致しましょうしましょう。
「あなたと出会えて幸せでした。沢山の恩恵と思い出をありがとう。お釈迦様の下で安穏に過ごしてください。またお会いしましょう。南無妙法蓮華経」